死亡事故を弁護士に依頼するメリットは？

　死亡事故場合，被害に遭われた方の損害賠償請求権を相続人の方々が相続するという法律構成により，相続人の方々に対し，交通事故の賠償金が支払われます。

　死亡事故の示談交渉を弁護士に依頼しない場合には，相手方の保険会社は，通常，自賠責基準により賠償金の支払いを提案してきます。

　死亡事故の自賠責基準は，３０００万円が上限となりますが，高齢者が被害者の死亡事故の場合は，上限である３０００万円に満たないことも珍しくありません。

　慰謝料や逸失利益の増額を図ることができます。

　慰謝料とは，事故により命を落としたことへの肉体的・精神的苦痛に対する賠償金です。

　逸失利益とは，事故により命を落としたことで，将来の労働により得られるべきであった対価を失ったことに対する賠償金や年金を受け取れなくなったことに対する賠償金があります。

　慰謝料は，亡くなられた方が一家の支柱である場合，２８００万円，母親，配偶者である場合，２５００万円，その他の場合，２０００万円から２５００万円とされています。

　逸失利益も，死亡した方の年収や年齢にもよりますが，数千万円単位の賠償金となることが多いです。

　弁護士に示談交渉を依頼することで，裁判所の傾向に沿った賠償交渉が可能となるため，示談金額が増額することが多いといえます。